料理下手だった27歳女性が、わずか30日間で『塩』と『火』の使い方を学ぶだけで、旦那からおかわりを引き出す実践型料理術

プロの料理人ならではの視点から、主婦向けの、日々使える技や料理のアドバイス、コラムなどを書いていきます。

Vol.13 お湯で刺身を洗うだけで、お店レベルのお刺身が食べられる!

こんにちはGeNです!

 

 

 

今回は野菜に限らず、いつもの

魚やお肉を何倍にも美味しく

する下処理をお教えします!

 

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料理人という職業柄、常に丸魚を

扱う環境にいます。

 

 

 

なので、スーパーで売ってるお刺身

を食べるとどうしても物足りない

と感じてしまいます。

 

 

 

冊で売っているマグロやサーモン

はまだしも

 

 

 

ブリ等は臭みが出るのが早いため

正直食べる気が起きません。

 

 

 

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※冊とは、塊の状態のことです。

お刺身みたくカットされる前の形。

皮も取られている物が多い。

 

 

 

皆さんもレストランで食べる生魚

と買ってきたお刺身では

 

 

 

美味しさが違うと感じてるのでは

ないでしょうか?

 

 

 

また、それをスーパーのだから、、、

と諦めていませんか?

 

 

 

お店の刺身が美味しいのは鮮度が

いいからと思っていませんか?

 

 

 

理由は鮮度ではありません!

飲食店でも納品されてから3日目の

魚等を刺身にすることがあります

 

 

 

魚は獲れたてよりも、数日

寝かせた方が旨味が高まる

んです。熟成肉と同じ原理です。

 

 

 

では鮮度でないなら何が理由か。

答えは『酸化』です。

 

 

 

先ほど言ったブリの刺身。

ブリや鰹なんかは悪くなるのが

とても早いです。

 

 

 

冊にしてしまうと空気に触れる

面積が大きいため全体が酸化し鉄の

ような酸っぱい味になります。

 

 

 

そして色も悪くなり、血合いが

恐ろしく臭くなります。

 

 

 

そうしたら家庭で美味しいお刺身

が食べられないじゃないか!

 

 

 

そうなんです。

今のままでは無理なんです。

 

 

 

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美味しく食べるための下処理。

それこそが『50℃洗い』です!

 

 

 

読んで字の如く、50℃のお湯で

食材を洗うことです。

 

 

 

50℃だと素手では熱いと感じる方

が多いと思います。

 

 

 

そんな温度で生魚を洗っていいの!?

そう思いますよね!

 

 

 

いいんです!

 

 

 

50℃で洗うことにより、表面の

酸化した脂が汚れと共に落ち、

身の水分も逃げにくくなるため

 

 

 

段違いに美味しくなります!

 

 

 

手順は簡単です。

まずはお湯を準備します。

沸かした湯をボールにいれ、

 

 

 

水道水で50℃まで下げていきます。

この時注意すべき点は、温度を

43℃以下にしないで下さい!

 

 

 

43℃というのは菌が一番活性化する

ため、食中毒の原因になります。

 

 

 

つまり、洗う食材も、冷蔵庫から

出したては湯の温度が下がりすぎ

るので少し室温に戻して下さい。

 

 

 

一番確実なのは、給湯機の設定を

50℃にし、流しっぱなしでボールに

溜めて洗うのがBESTです!

 

 

 

表面を手でこすっていると水が

濁ってきます。魚も表面が白っぽく

なってきたらOKです。

 

 

 

水気をしっかりと拭きとり、冷蔵庫

で冷やしたらOK!白っぽかったの

が完全に引き、元の色になります。

 

 

 

そうしたらいつものようにカット

して盛り付けるだけ!

 

 

 

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お野菜も同じ手順で洗って下さい。

葉物は湯につけて軽くゆする感じ

で葉を傷めないように注意です。

 

 

 

お肉も買ってきてパックを空けた

ら同じく洗ってください。

 

 

 

魚以上に臭みや余分な脂が落ち、

水分が逃げにくくなるので

 

 

 

多少焼きすぎてもジューシーさを

楽しめます。

 

 

 

簡単な作業で味が圧倒的に変わり

ます。もしお湯が熱ければ

ゴム手袋をして洗ってください。

 

 

 

この50℃洗いはお寿司屋さん

でも取り入れられている物です。

 

 

 

もちろん全お寿司屋さんでは

ありませんが。

 

 

 

騙されたと思ってやってみて下さい

既にお刺身としてカットされてる

物は適しません。

 

 

 

お魚は冊の物を洗ってみて下さい。

焼き魚にする場合にも使えます。

 

 

 

刺身の場合、鰹やブリ等は洗う前に

血合いを切り落としてからやると

一層美味しいと思います。

 

 

 

さあ!仕事が終わったらスーパー

の鮮魚売り場へダッシュです!

 

 

 

これで

ご家庭でも美味しいお刺身を

食べることができます!

 

 

 

日々の食卓により一層の笑顔が

溢れる事でしょう!

 

 

 

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それではまた次回

お会いしましょう!