Vol.10 料理脳はどこでも鍛えられる
こんにちはGeNです!
前回の記事の最後に皆さんは
『料理脳』を既に手に入れている
と書きました。
なので今回の記事は
それを鍛え、高めていく
方法についてご紹介します。
今この世の中で活躍している
スターシェフ達も、最初は料理脳
なんて持っていませんでした。
毎日料理の事を考え続け、その結果
料理脳を手に入れ、更にそれに
磨きをかけていき、現在があります
僕に至っては料理脳を活かすことも
鍛えることも恐ろしく苦手でした。
休日に美味しい物を食べても
「美味しい」と思うだけでした。
プロの料理人として、それは食事に
無駄金を使っているだけな状態
でした。
そんな僕はいつまで経っても
先輩達との料理談義についていけず
どこか劣等感を感じていました。
料理脳というのは、料理や食材と
向き合うことから始まります。
美味しいではなく『何故』こんなに
美味しくなるんだろうかと考える
ことが大事なんです。
もちろんプロにはこの能力は必須
です。
しかし
プロでなくても料理脳がないと
苦労することがあります。
それは、、、
レシピ通りにしか作れない
という事です。
料理脳を持つ人とそうでない人の
レシピの見方は全然違います。
※「そうでない人」では長いので
便宜上『素人脳』と呼びます。
まず素人脳の人は分量を見ます。
分量通りに計量し、順番通りに
それを入れていきます。
説明書通りに作るというスタンスの
ため、何故この順番で入れるのか、
この量だとこんな味になる
そういった事をいつまでも学習
しません。
同じ料理でも違うレシピになると
あっちにはこう書いてあったのに!
といった具合にパニックになります。
素人脳の人の料理は
『ねるねるね~るね』を作ってるの
と同じです。
何で順番通りに粉を入れて分量の
水で混ぜればコレができるのか。
そういった事に疑問を持たない
子供と同じなんです。
説明書をなくしたら何も作れなく
なってしまうのが素人脳です。
そして工程を理解していないから
料理の途中で何度も料理本を
開き、次にやる事を確認します。
そのため時間がかかってしまう
ので、工程の比較的少ない簡単
なものしか挑戦しなくなります。
続いて、料理脳の人はというと
材料、そしてその割合を見ます。
分量を見るのと割合を見るのは
全く別のことです。
割合は醤油と砂糖を2:1で味付け
するというようにザックリ把握する
事です。
分量というのは料理において
そこまで大切ではありません。
醤油30gのところ35g入れたとしても
後で調整できます。下手したら
違いがわからないレベルです。
何故なら野菜も肉も魚もすべて
自然の物なので個体差がある
ためです。
同じ人参100gでも、産地や
収穫時期等により人参の甘味や
香りの強さも変わります。
料理脳の人はレシピ=目安という
事を知っているのです。
素人脳の人はレシピ=絶対厳守。
分量通りやれば美味しくなると
考えているはずです。
さて、少し話が脱線したので
本題に戻ります。
料理脳の人は材料を見たあと
一度頭の中で料理をしてからレシピ
の工程を見て答え合わせします。
違ったところだけ修正するだけ
なので、実際に作る時もとても
効率よく作る事ができます。
いちいちgを計らずに目分量で
作れるのは割合を経験と感覚で
理解してるからです。
素人脳と料理脳ではレシピの見方
一つ取ってももここまでの差が
あるんです。
これは意識してこういう見方を
続ければ、いずれできるように
なります。
今日ご紹介するノウハウは
冷蔵庫の中にある物でパパッと
料理を作れるようになる方法です。
題して『パパッと法』笑
正確にいうと、パパッと作れる様に
なるためのトレーニング方法です。
やり方はとても簡単です。
料理本やネット等なんでもいいので
料理が載っている物を見ます。
そこに書かれている料理の組合せを
見ましょう。
それをノートに食材名だけ書きます。
麻婆豆腐を例に書いていきます。
主要食材だけでOKです。
【豆腐、豆板醤、ひき肉】
と書きます。
それぞれの下に同じ系統の物で
形を変えたり、広い意味で捉えたり
様々に派生させた案を書きます。
豆腐なら【揚げ出し、冷ややっこ、
湯豆腐】
豆板醤なら【みそ、田楽みそ、
肉みそ】
挽肉なら【肉団子、一枚肉(バラ等)、
肉系の出汁】
以上のように派生させます。
すると、それらを組み合わせて
新しい料理が生まれます。
湯豆腐を肉系の出汁で作って
肉味噌で食べる。
そこで他にあったら美味しくなる
のは何かな、、、
「薬味にネギをいれよう!」
こういった具合に発想を広げて
いく練習をすると冷蔵庫に豆腐と
豚バラを見つけたら
コンソメスープ作って、そこに豆腐
と肉を入れて溶き卵入れて
食べるスープにしよう!
そんな感じの連想ゲームが
スッとできるようになります。
このトレーニングの利点は、鍛える
だけでなく、その時見た料理が
レパートリーとして増える事です。
さあ、今すぐネットでも本でも
良いので開いて、料理の連想ゲーム
取り組んでみて下さい。
1日1品を1週間続ければその頃には
あなたの料理脳が進化しているはず
です。
さあ!善は急げ!
紙とペンを用意しましょう!!!
それではまた次回
お会いしましょう!